ダイレーター製作のきっかけ

私はセックスセラピストとして、さまざまな性の悩みを抱える女性たちに会ってきました。
悩みに対する提案として膣ダイレーターを勧めることがありますが、
自信を持って「これがいい」と言えるものがなかなか見つかりませんでした。

ディルドやダイレーターにはさまざまな種類がありますが、
男性が女性に使うことを前提としたデザインが多く、男性主体のものばかりでした。
そのため、女性自身が使いやすいものではありませんでした。
そこで、私自身がさまざまな女性たちの声をもとに、新しいダイレーターを作ることにしました。

製作までの過程

ダイレーターを製作するにあたって、大切にしたことが二つあります。

ひとつは、使用時に怖さを感じず、「可愛い」と思えるデザインにすることです。
ダイレーターを使うのは、セックスに慣れていない方や、
セックスに対してネガティブなイメージを抱えている方も含まれます。
そういった方でも安心して使えるよう、可愛いデザインを意識して製作しました。

もうひとつは、コストパフォーマンスです。
多くのダイレーターは、一方向にしか使用できないため、
収納時にかさばりやすく、サイズ設定を細かくすると費用がかさむという懸念がありました。
そこで、一つのダイレーターを二方向で使用できるようにし、収納とコストの問題を同時に解決しました。
さらに、持ち手のデザインにもこだわり、可愛く、持ちやすく、センチが分かりやすいものにしました。
どこまで挿入すればよいかが視覚的に分かるようにも工夫しています。

このように、一から製作を進めたため、完成までに非常に時間がかかりました。
スケッチをもとに試作品を作って試し、モニターへのヒアリングを重ねながら改良を続けました。

今後に向けて

今後も、女性が一人でも使いやすく、「可愛い」と思える性に関する商品を製作していきたいと考えています。